遺産相続が基礎控除を超える場合、被相続人が亡くなった地域の税務署に相続税を申告し、納付する必要があります。申告期限は、相続が始まった日を知った翌日から10カ月以内です。この期限を守れないと、延滞税や加算税が課されます。
また、相続税には連帯納付の義務があり、一人でも支払わない相続人がいる場合は、他の相続人が代わりに支払わなければなりません。例えば、相続財産に債権や不動産が多く、現金での支払いが難しい場合には、延納や物納（不動産などの現物で支払う）が認められています。
申告は税務署に対して行いますが、納税は銀行や郵便局などの金融機関で可能です。申告に必要な書類には戸籍謄本や遺産分割協議書のコピーなどがあります。相続税には細かな特例や控除があり、税法も頻繁に変更されるため、相続財産の価値が高い場合や相続人が多い場合は、専門知識を持つ税理士に相談することをおすすめします。
